- 2016年12月30日0時40分。20.3cmシュミットカセグレン100倍。
空に出ていればいつも望遠鏡を向けるが、あまりの複雑な構造に圧倒されるため、スケッチは実に17年ぶり。M42のトラペジウムを囲む多角形の星雲には細かい亀裂が無数入っているが、スケッチではまったく描ききれないのがもどかしい。両腕は視野の外まで拡がり、他の淡い部分もある。M43は円形ではない。M42とM43が独立して存在するのではなく、2つの星雲の間を暗黒帯が遮っているのだと気づく。2つの星雲は淡くつながっているようにも見える。
(付記)いわゆる「オリオン大星雲」です。「小三つ星」の真ん中にあり、肉眼でも存在がわかり小型双眼鏡でも星雲の拡がりがわかります。小学生の時、肉眼で見えたこの小三ツ星に双眼鏡を向けた時、翼を伸ばした星雲が見え感動したことを今でも覚えています。
8センチの小口径でも鳥が翼を広げた様子や中心の四重星トラペジウムは見ることが出来ます(記事の続きにスケッチを掲載)。20センチではさらにトラペジウムに色があるようにも見え、さらに中心の星雲には無数の亀裂のような暗黒帯が走っていて、倍率を上げても薄れることはありません。
眼視では星雲は緑色に見えると言われていますが、私の目ではあまりよくわかりません。M43は中心星を取り囲んでいますが、円形ではなく切れ込みが入っているようで、さながら鳥のくちばしに喩えられます。
※散開星団NGC1980は記事の続きにあります。
1999年11月17日1時50分。8.0cm屈折46倍。ポジスケッチ。
ついにM42-3に挑戦したが、やはり難しい。あの輝きを再現するにはまだ腕が足りない。いったい星雲はどこまで拡がっているのか。スケッチにはリベンジが必要だろう。
1994年11月4日3時00分。8.0cm屈折46倍。
(M42=NGC1976 3等 径40')複雑な構造になかなか手がつけられなかった。M42の2本の腕(翼)は、南側の方が輪郭が明瞭である。トラペジウム付近のもっとも濃い部分は、星雲が直線的に直角に仕切られている。翼の南西には淡く雲がひろがっている。
(M43=NGC1982 9等 径5')ひとつの恒星の周りにNGC2023、1999のように(雲が取り巻いて)見える。しかしこちら(M43)の方が明るい。また、北東方向に切れ込みが入っている。
(NGC1980 4等< 径15'x5' タイプc~d 星数10個)10個程度の星団。(付記)視野でM42の南に見えている星団。
1988年12月6日0時 8.0cm屈折73倍。
1986年12月26日22時50分。8.0cm屈折46倍。
1986年10月6日4時20分 8.0cm屈折46倍。