NGC2362（おおいぬ座τ星団）

2017年1月2日0時50分　20.3cmシュミットカセグレン133倍。

オレンジ色（もしくは水色？）のτCMaを細かい星々が取り巻いている。中心星に照らされている球体のようで見事。どの倍率でも楽しめる。低倍率で限界光度以下の微星が密集しているように思える。中心星は重星だが、20cm317倍まで上げるとさらに微星が付いて三重星とわかる。星団の明るい星々は北東以外の三方向から囲んでいるが、暗い星はこの方にも散在している。

（解説）4等星のおおいぬ座τ【タウ】星を取り囲む星団のため、単純に「おおいぬ座τ（星）星団Tau Canis Majoris Cluster」と呼ばれています。また、「線香花火状星団」「北の宝石箱」（ただし英語の the Northern Jewel BoxはNGC6231を指すらしい）と呼ばれることもあるようです（和名？）が、個人的には線香花火よりも球体やミラーボールの方を連想します。このτ星も星団の一員なので、実際に球状に中心星を取り囲んでいるのかもしれません。小口径でも見事な星団です。

星団のそばには散光星雲Sh2-310があり、星団との関連性が指摘されています。τ星のスペクトル型はOなので青に近い色に見えるはずですが、なぜかオレンジっぽい印象があります。

1996年11月14日4時30分　8.0cm屈折73倍。

1989年1月3日20時50分　8.0cm屈折151倍