NGC2359(トールのかぶと星雲)

dso_1150-editPosi.jpg

dso_1150.jpg

  • 2017年1月2日1時40分 20.3cmシュミットカセグレン100倍

広角の微光重星を中心としてごく淡い雲が取り巻いているのがわかる。さらにその南の微星の近くに別の帯状の、さらに淡い雲が存在している。2つの雲は形状はほとんどわからず、繋がっているかどうかもわからない。どの倍率でも見えるが、100倍程度が良い。

おおいぬ座にあるごく淡い輝線(発光)星雲です。写真では見事で、その形状から"Thor's Helmet"(トールの兜星雲)と呼ばれているようです。また、"the Duck Nebula"(あひる星雲)という名称も見かけます。この星雲の中心星はウォルフ・ライエ星として知られる11等のHD 56925(HIP 35378)で、スケッチでも中心に描いています。もともと赤色巨星であったこの星の外層が吹き飛ばされて星雲が生まれ、中心星は青色巨星として残りました。

写真では見事でも、眼視では存在を確認するのも厳しく、20cmでも判然としません。ただ、8cmでも存在はわかります(この記事の続き参照)。


dso_0601.jpg

  • 1997年1月4日1時30分 8.0cm屈折73倍