20cm低倍率でも、重星のまわりに淡い光芒が取り巻いてるのがわかる。雲の集光度は平坦だが、星のまわりはやや濃く、206倍以上では重星にさらに微星が1個、雲に埋もれているのがわかる。雲の輪郭・形状は拡散してわからない。
(補足)英語圏ではIC417散光星雲とこのNGC1931を合わせて"the Spider and Fly nebulae"と呼ぶことがあるようです。蜘蛛型のIC417は写真の対象ですが、この1931は小口径眼視でも見ることが出来ます(8cmのスケッチは記事の続きで公開)。中心星は、3個よりさらに多くの微光星から成るため、M42オリオン大星雲のミニチュアに喩えられることもあります。1931星雲にはSh2-237など星雲としての別名が与えられるためか、1931自体を散開星団と分類する文献もあるようです。