M87(おとめ座A),NGC4476,4478,4486A

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  • 2018年4月8日0時00分 20.3cmシュミットカセグレン100倍(PL20mm)
  • M87は、円形の明るい星雲。集光しているが、20cm317倍まで上げても恒星状の核はわからない。この倍率でもジェットはわからず。
  • NGC4478は62倍でも一見して微星とは異なる小星雲。よく集光している。
  • NGC4476はかすか。大きさは4478と同じ位だが集光が弱く意識してやっと見える。
  • NGC4486Aは完全に明るい恒星状。一応注意はしていたが、微光星かと思ってスケッチしていた。翌日(4月8日23時)に再観測。やはり恒星状だが、20cm206倍以上で周りに淡く雲が取り巻いているのがわかる。あるいは銀河の中心に恒星が重なっている??核はM87より明るい。

(補足)M87(NGC4486)は、「おとめ座A(Virgo A)とも呼ばれる強い電波源で、中心核から細い直線上のジェットを吹き出している画像でもおなじみです。このジェットは、写真では短時間の露光で写るそうですが、眼視では大口径でないと見えません(20cmではわかりませんでした)。M78と誤植される前の、本来のウルトラマンの故郷の星雲(ウルトラの星)としても、一部では有名です。(追記)2019年4月にはこの銀河の中心にあるブラックホールの画像が電波で直接撮影されたことが発表されました。

近くのNGC4478は8cmクラスでもよくわかりますが、NGC4476は淡く難しいでしょう。NGC4486Aは、その位置に11等の恒星状の天体として見えています(かつて、8cmでは微光星として気づかずにスケッチしていました)。どう見てもまったく拡散してない恒星状ですが、高倍率で注視すると周囲にごく淡い星雲が取り巻くのがわかります。この11等星が銀河中心核だとすると相当な輝きです。たまたま手前にある11等星が重なっているのではないかと疑って調べましたが、そのような記録は見つかりませんでした。 (再追記)NGC4486Aについてさらに調べたところ、やはり銀河と11等星が重なっているようです。銀河中心核は恒星と2.5"離れていると記述している論文もあります。RNGCでこの銀河の光度は13.5等ですが、MCGでは11.2等(MCG +02-32-110)で、恒星を含めた光度となっているようです。


  • dso_0667.jpg
  • 1997年2月13日1時50分 8.0cm/f=910mm屈折46倍(K.20mm)

  • dso_0209.jpg
  • 1990年1月7日3時40分 8.0cm/f=910mm屈折73倍(H.M.12.5mm)

  • dso_0093.jpg
  • 1988年12月18日4時20分 8.0cm/f=910mm屈折46倍(K.20mm)