M33=NGC598(さんかく座銀河),NGC604

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1999年12月3日0時00分。8.0cm屈折46倍。ポジスケッチ(黒紙に白鉛筆・白ペンで描画)

M33。8センチ屈折ではやや慎重に探さないと分からない。菱形(三角)の星の中のうち、ほんの5'以下の領域がほんのり明るく、その周りを楕円の淡い楕円の雲が巻く。73倍にすると星雲状の微星が増える。

NGC604は、10等星のごく近くにあり、恒星状に近いが、恒星との違いは分かる。73倍の方が良い。強い集光。

(付記)M33「さんかく座大星雲」としても知られています。距離は250万光年前後で、M31と並び、肉眼で見える最も遠方にある天体です。以前は「M33の方が最遠」と言われていましたが、近年では誤差のためどちらが遠いかは断定できないようです。

肉眼で見ることはかなり困難ですが、5センチクラスの双眼鏡であれば、淡く集光の弱い大きい雲片として見ることが出来ます。ただ、望遠鏡で見やすくなるかというとまったく逆で、8センチでは淡く、20センチで見てもやはり淡いままで、存在を意識しなければ気づかないでしょう。20センチクラスで腕が分かるそうですが、まだ見たことはありません。5センチ双眼鏡・20センチ望遠鏡とも、スケッチはまだ描いてません。

NGC604はそのM33内にある散光星雲(HII領域)です。8センチの小口径で、小さく集光した11等級の彗星状に見えます。実直径はオリオン大星雲の40倍ほどあるようです。小口径で見られる最遠の散光星雲でしょう。


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1995年11月28日23時50分。8.0cm屈折73倍。

NGC604をメインにスケッチ)M33の一部だが特に明るく見える。小さく、恒星状の核があり、集光している。すぐ近くに10等星が南東にあつ。M33の光芒が近くに迫っている。M33はかなりムラがあり、星に分かれそう。


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1994年8月18日2時30分。8.0cm屈折46倍。


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1988年11月6日0時00分。8.0cm屈折23倍。


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1986年8月6日0時10分。8.0cm屈折46倍。