(光度9.0等 径4'×1.5')中心核の目立つ銀河。少し注意すると中心部はやや変形し、左右に淡く長く腕が伸びているのがわかる。南側の方が雲の輪郭がはっきりし、その南に、目をそらすとごく淡い雲が付随し、暗黒帯に見えないこともないが、写真による先入観も大きそう。何らかの構造があるらしいのはわかる。
(補足)「ソンブレロ銀河(星雲)Sombrero Galaxy」としておなじみの銀河です。特徴的な暗黒帯は8センチクラスでも見えると言われていますが、暗黒帯の南側の光芒は淡く、さらに(北半球では)南に低いので空の条件が良くないと20cmクラスでもたやすくはありません。ただ、東西に伸びる淡い両腕だけでも見事です。