- 2000年1月4日2時50分 8.0cm屈折46倍(黒紙に白鉛筆)
- 2枚目は後述する20cmシュミットカセグレンによる2枚のスケッチの合成
視野に入れた途端、素晴らしい2つの輝きが目に入る。M81は中心核が明瞭。一見して楕円。中には2つの星が入り込んでいる。M82は一見して細長いのがわかる。中心核がない代わりに輝部と中心に暗黒帯がかすかにわかる。2つの10等星が連なる。NGC3077は2つに比べればずいぶん暗いが大きい楕円。中心核があるよう。輝度は低い。
(追記)M81、M82、NGC3077を含む銀河は約1200万光年先の近距離にある「M81銀河群」として実際にグループを成しています。小口径の低倍率なら2つのメシエ銀河を同視野にいれることが出来ます。小口径だと大半の銀河は丸く淡く見えるだけですが、2つとも形状を楽しめる数少ない貴重な銀河です。
※以下は、20cmシュミットカセグレンでM81とM82を個別にスケッチしたものです。
- 2018年2月18日1時25分 20.3cm/F10シュミットカセグレン133倍(SP15mm)
M81=NGC3031「ボーデの銀河」(径12'x6')20cm62倍で、M82と同視野に入れたかったが、個々の天体を詳しく見たかったため拡大。集光の強い核が輝く。中央はほぼ円形でわずかに潰れる程度。ちかくに2つの並んだ星がある。中心からこの方向にやや濃い目の雲が伸びる。一見するとここ(2つの星)までは雲は及んでないようだが、目をそらしたり注視するとごく淡い雲がこの近くまで拡がっている。この外側の腕の雲は注意したが不明。反対側の雲の方がわずかに濃い部分があり、腕を思わせる。全体的に楕円形。
(追記)小口径で形がわかる大きな渦巻き銀河ですが、銀河系よりも実直径は小さいようです。この銀河には、超新星SN1993Jが発見され、小口径でも見ることが出来ました。
- 2018年2月18日1時54分 20.3cm/F10シュミットカセグレン133倍(SP15mm)
M82=NGC3034「葉巻銀河」(径10'x2')一見して細長く、中心の複雑な様子が目を引く。20cm167倍でスケッチしたかったが、M81と揃えるために133倍で。中心で斜めに暗黒帯が走り、東側の方が集光し、濃い。集光部は細長い。西側はやや薄いが外端はこちらの方が長く伸びる。集光部はさらに複雑に入り組んでいそう。
(追記)小口径でも形がわかる不規則銀河で、「スターバースト銀河」でもあります。この銀河には10等級の超新星SN2014Jが出現しています。