一見して楕円形の明るい星雲。星状の核がある。20cm100倍で中心付近を注視すると、構造が一様でなく、輝度に不連続な部分がある。この部分が「眼」なのだろう。11等星の反対方向に核から明るい部分が扇状に拡がり、11等星側に輪郭がある。倍率を上げたほうが見やすくなるが、淡いのでコントラストは悪くなる。スケッチで表現しにくい。
(補足)星雲の上に暗黒帯が乗っているため、「黒眼銀河 The Black Eye Galaxy」(昔の文献では「黒眼星雲」)としてよく知られています。この暗黒帯は、20cmクラスで辛うじて分かるかな?といった感じです。スケッチにも書いたとおり、中心にごく近く小さいので、倍率を可能な限り上げて見たほうがわかりやすいかも知れません。記事の続きに8センチでのスケッチがありますが、小口径では困難です。ただ、7.5cmでの観測例もあると言われています。