肉眼でもわかる大星雲。中心はよく輝き大きい円形。淡く両端から腕がすっと伸びる。2つの伴銀河M32、M110を入れるため、低倍率にした。2つはまったく見た目が異なる。M32は小さく著しく集光。DC=6-7相当。M110は淡く細長い。DC=3相当。M31を詳しく見ようとしたところで雲に覆われてしまった。
(11月1日24時過ぎ)再挑戦して微星・星雲の一部を追記。腕の両端はどこまで伸びるかわからない。
(付記)M31は歴史的経緯から「アンドロメダ大星雲」とも呼ばれています。肉眼では天頂付近にあれば4等星程度が見える郊外の空でも存在が分かります。天体写真ではM31のすぐそばにM32とM110の2つの伴銀河があるように思えますが、実際にはM31からはかなり離れていて、倍率を上げると視野の外に出てしまいます。特にM110は小口径の場合、淡いこともあり意外と見つけにくいものです。私自身、初めてM31を見てから2年間、すぐそばの星雲をM32だとは思わずに、M110と勘違いしていたほどです(M32はM31に近すぎて見えないと思っていた)。
M31は、光害地では口径を上げてもあまり見え方は良くならず、この20cmのスケッチでは8cmと大差ありません。逆に低倍率の双眼鏡の方が淡い拡がりを見るのに適しています(2015年8月30日記・2019年11月30日修正)。
1999年11月10日0時40分。8.0cm屈折46倍。ポジスケッチ(黒地に紙に白ペン)。
いきなりアンドロメダ星雲(のポジスケッチ)に挑戦したが、まあまあか。中心の集光はよく表現出来ている。両腕はどこまで伸びているのか?星雲の中に微星が埋没するのは、さすがM31。
M32=NGC221は星状の核がはっきり。
M110=NGC205は46倍ですぐに見つかった。拡散して長軸が定めにくい。
1994年11月27日23時50分。8.0cm屈折46倍。
いずれも明るい、銀河ばかりのM31系3天体。
M31=NGC224(4等 径40'×15')中心の10'は実に明るい。中心核はほぼ恒星状。雲は西側が明瞭に切れており、暗黒帯の存在を伺わせる。腕はどこまで伸びているのかわからない。先細りしながらどこまでものびている。
M32=NGC221(9等 径2')中心が明るく恒星のように見える。中心も輝度の高い雲状。
M110=NGC205(10等 径5'×4')非常に淡いが、見にくいわけでなく大きい。M31と直交するような楕円形。集光はゆるい。
M31とM32のみ。1988年10月13日21時35分。8.0cm屈折46倍。
M110のみ。1988年10月13日22時00分。8.0cm屈折46倍。
M31のみ。1986年8月5日23時57分。8.0cm屈折46倍。
M32のみ。1986年8月5日23時59分。8.0cm屈折46倍。