毎年気が向いたときに見ていたが、スケッチは実に久しぶり。天の川の中にあって視野はにぎやか。星雲は大きく、あまり輝度は高くない。上下両端が明るい。いわゆるアレイ状に見えてくるものの輪郭は拡散して写真のようにははっきりしない。雲には一部輝度が高い所がある。星雲内に、20cm167倍で微星が1,2個見える。両端をつなぐ細い部分にも淡い雲がある気がする。
(追記)マイナーな星座・こぎつね座の名所「亜鈴状星雲 The Dumbbell Nebula」です。比較的近距離にあるため大きく見えます。写真では複雑な構造が写し出されていますが、眼視ではなかなか難しく、拡散した淡い光芒に見えます。8センチクラスの小口径でもダンベルのような形状は楽しめます(このページのつづき参照)。
M27は、(ハレー彗星が去って)私が初めて描いた星雲星団スケッチの対象で、天体ごとに振っているスケッチの通し番号も(1)になっています。この晩の、夜露で湿った草の匂いや、今や住宅地になっている空き地(公園)のことは強く記憶に残っています。この日はM27とM57の2天体を描きました。