彗星アーカイヴ

20cmなどの眼視観測によるスケッチがメイン。ごく稀に写真。「投稿日」は観測日時に合わせてます。
昔のスケッチもこっそり上げるため、突然10年以上前の「投稿日」が出るかも。

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  • 24.68UT m1=10.9, DC=5, dia=1.0' (20.3cmシュミットカセグレン 100倍)

バーストの報を受けて早3日。やっと対面できた。心待ちにしていた彗星がこんな形で早くも見られるとはまったく思っていなかった。20cm62倍で微星状。100倍でよく集光して見やすい。すでに拡散が始まっている。惑星状星雲のよう。167倍にしても中心に星状の核はない。核付近の影もわからない。一時的な増光なのだろう。光度は10.7等~11.2等の間。

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  • 16.73UT m1=10.3, DC=2-3, dia=2.5' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

かなりかすか。20cm36倍ではわからず、62倍でも拡散して存在がわかるのみ。100倍でコントラストが上がるためか、集光部が見やすくなった。167倍でもわかる。拡散しているが、集光もあるためか倍率を上げても見やすい。光度は9.9等星よりやや暗く、10.6等星よりわずかに明るい程度。ごく淡いとはいえ、周期85年の周期彗星を見れたのは感慨深い。

双眼鏡スケッチ - C/2022 E3 (ZTF) ZTF彗星

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  • 2022E3_005.jpg
  • 28.76UT m1=5.2, DC=5, dia=20', tail=45' (5.0cm双眼鏡 7倍)

こぐま座の頭から適当に振ってすぐ見つかる。大きいコマと集光があり、かすかに左上に淡く尾が出ているのがわかる。4.8等星よりは暗いが、5.1等星に近い。5.5等星よりは明るい。肉眼でもかろうじてわかる気がする。4.2~4.8等星は確実に見える条件。

肉眼彗星へ。 - C/2022 E3 (ZTF) ZTF彗星

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  • 2022E3_004.jpg
  • 28.73UT m1=-, DC=5, dia=10', tail=15' (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)

20cm36倍で視野に入れて、強く輝く核と大きいコマが飛び込んでくる。気持ち良い姿。さらに注視するとコマの外側が右下に流れ、尾になっているのがわかる。9~10等程度の星状核があるようだが、206倍まで上げると強い小さい中央集光の中に12等以下の星状核があるよう。30分のスケッチの間にかなり移動していくのがわかる。

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  • 2022A2_002.jpg
  • 02.84UT m1=10.0, DC=4-5, dia=3' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

81Pを優先したので予定していなかったが(見えなかった)、時間が空いたので望遠鏡を向けてみた。前回に比べ明らかに大きくなっている。20cm36倍ですぐに見つかった。コマが大きく拡散している。62倍でもコマ内に微星が埋まっているのがわかる。100倍まで上げると集光は弱くなる。167倍で13等級程度の微星状核がわかる。

6等台へ。 - C/2022 E3 (ZTF) ZTF彗星

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  • 2022E3_003.jpg
  • 02.82UT m1=7.5:, DC=5, dia=6', tail=8' (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)
  • 02.85UT m1=6.9, DC=5, dia=10', tail=? (5.0cm双眼鏡 7倍)

大きくなってきた。20cm36倍で尾につながる変形したコマと集光している姿。2度弱の視野でも比較星が取れない。167倍では微星状核があるが、集光に埋もれて目立たない。5cm7倍双眼鏡ではまだ注視しないとわからないが、明らかに増光して大きくなっている。光度は6.71等星とほぼ同じ。7.04等星、7.26等星とも同じ。高度が上がってさらに見やすくなった。双眼鏡でも尾の痕跡がわかる。

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  • 2022E3_002.jpg
  • 28.81UT m1=7.8, DC=5, dia=4.5', tail=? (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)

前回とあまり見え方は変わらない。20cm62倍で集光のある姿で、かすかにコマの外側が流れて尾になっている。コマは大きく拡散しているよう。光度は7.68等星よりわずかに暗い、7.80等星とほぼ同じ。8.20等星よりやや明るい。5cm7倍双眼鏡でのかすかに7.7~7.4等星と同じような明るさの光斑として見えた。1時間弱の間に10個近い人工衛星が視野を横切った。

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  • 2022E3_001.jpg
  • 18.83UT m1=8.3, DC=5, dia=5', tail=5' (20.3cmシュミットカセグレン 36倍)

一見してわかる。20cm62倍の視野で一番明るい天体。輝くほどではないがよく集光して見やすい。注視するとかすかに尾が流れているようにも見える。3cm双眼鏡ではかすかにわかるかどうか。