彗星アーカイヴ

20cmなどの眼視観測によるスケッチがメイン。ごく稀に写真。「投稿日」は観測日時に合わせてます。
昔のスケッチもこっそり上げるため、突然10年以上前の「投稿日」が出るかも。

2005年に発見され、2012年に検出された比較的新しい短周期彗星です。前回2012年回帰では、比較的明るい最大11等級で観測されました(私は見ていません)。

今回2019年の回帰も条件が良く、折りから接近中だったC/2018 N2アサシン彗星に(見かけ上の)大接近し、同じ明るさで望遠鏡の狭い視野内に入りました。写真では尾が伸びる興味深い姿でしたが、眼視では小さく微光の彗星でした。

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次回の回帰は2026年8月ですが、今回よりやや遠い接近となり(近日点通過後に⊿=1au程度)、12~13等にとどまりそうです。

超新星や新星を発見しているASAS-SNによって発見された彗星です。彗星としては微光で近日点通過の2019年末でも11等以下でしたが、近日点距離が3au以上あり、彗星自体は大型です。2019年9月には、260P/マクノート彗星に見かけ上の大接近をし、尾を伸ばした2つの彗星が並ぶ写真が多数ネット上にも公開されました。眼視的に見える彗星が大接近するのは珍しいことです。

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遠方を移動する彗星のため、長期間に渡って一定の光度を保っていますが、私が見たのは近日点通過の直前までで、それ以降は西の空に低くなったため見ることは出来なくなってしまいました。2020年4月現在も14等程度の光度を保っていて、あと数年は観測できそうです。

2018年12月に発見された彗星です。当初は小惑星として報告されましたが、彗星型の軌道が求まり、形状観測から彗星として公表されました。

北天で明るくなり、2019年9月の近日点通過後には地球に接近し、8等級程度まで明るくなりましたが、急速に南下して視界から消えていきました。

2018W2mag.png

私にとっては、久しぶりの彗星でしたが、悪天候続きだったこともあり観測数は多くありません。地球接近時のピークは逃してしまいました。

8等級。 - C/2019 Y1 (ATLAS) アトラス彗星

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  • 2019Y1_002.jpg
  • 02.80UT m1=8.0, DC=4-5, dia=3' (11.0cmマクストフカゼグレン 40倍)

11cm40倍で、視野に入れてわりとすんなり見える。前回の苦労がウソのよう。地平高度は大事。やや集光のあるコマで、注視すると大きい。近くの8.4~8.5等星よりやや明るい。+0.5等ほど。10.1等星がかすか。9.5等星もかなり暗いので、彗星はかなり明るそう。

1989年に発見された微光の短周期彗星です。ウェスト(Richard M. West)が1枚のプレート上から発見した彗星状天体を、ハートレー(Malcolm Hartley)が再発見して連名の彗星名となったようです。

今までに数回回帰しましたが、周期の端数が0.5年なので1回おきに条件の良い回帰があり、今回は2004年以来の好条件となったようです。2004年の時は13等前後でしたが、私は見ていません。

あまり今回の回帰は気に留めていませんでしたが、海外で集光した12~3等の眼視観測の報告があったので、ダメ元で挑戦してみたところ、意外にも見ることが出来ました。とはいえ、微光で小さく、20cmクラスの限界であったことには違いありません。近日点通過時に衝の位置、しかも天頂付近という最良の条件に恵まれました。

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COBSの報告値を用いて光度式を求めると、光度のピークを近日点通過の約2ヶ月後にすれば光度変化がよく表現できるようです。私の観測は3月が最終でしたが、一番明るくなっています。3月以降は天候に恵まれませんでした。

周期は7年半ですが、次に今回並みの条件が良い回帰は、2042年まで待たなければならないようです。

2019Y1_001-editPosi-40-0.7.jpg

  • 23.81UT m1=9.2:, DC=4, dia=2' (11.0cmマクストフカゼグレン 50倍)
  • 2019Y1_001.jpg

今まで夕方の空で3回試みたが成功しなかった。昨晩(夕方)も見えず。今朝は、薄明開始前から探し始め、4時25分頃にようやくはっきり捉えられた。10等星のそばにあり、やや集光したコマがわかる。核は不明。ちかくの9.2等星とほぼ同じ。11cm40倍ではほとんどわからず、50倍以上でわかる。86倍ではっきりする。4時40分頃には薄明が勝ってしまった。

(解説)大彗星の期待が高まるC/2019 Y4アトラス彗星とは別の彗星で、こちらはC/1988 A1リラー彗星の分裂核の一つです。リラー彗星ファミリーは他にC/1996 Q1テイバー彗星C/2015 F3スワン彗星が発見されており、これが4つ目となります。崩壊前になんとか見ることが出来て安堵しました。今後は明け方の空で高度をあげていきます。

2019Y4_002-editPosi-30-0.6-220.jpg

  • 20.59UT m1=8.7, DC=3, dia=7' (11.0cmマクストフカゼグレン 40倍)
  • 2019Y4_002.jpg

11cmで見てみた。かなり淡く意識しないと見逃す。コマはかなり大きいようで目をそらすとかなり遠くまで拡がる。集光は弱いが11cm86倍では中心の集光部がわかり、DCは高めに感じる。光度は8.8等星に近いが8.1等星とも比べられる。体感的には10等。5cm7倍双眼鏡ではあとわずか届かない。9.5等星まで見える。

2019Y4_001-editPosi-35-0.75.jpg

  • 16.58UT m1=9.5, DC=3-4, dia=3.5' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)
  • 2019Y4_001.jpg

3度目にしてようやく明瞭に捉えられた。一見して拡散して大きいが、注視すると小さな集光部がある。目が慣れるとコマの拡がりもわかる。20cm317倍で、極限等級に近い星状の核。13.5等?近くの9.1等星より暗いが9.6等星と同程度。夕方に見た時はC/2017 T2よりは淡く感じた。

(補足・解説)1844年の大彗星と同一軌道上を運行する彗星です。当初は微光で、大彗星の後をつける小さい分裂核と思われていましたが、今年2月以降は急増光を続けています。もしかすると、こちらが主核の可能性も?私は2月23日夜と3月6日朝に挑戦しましたが、その際は見出すことが出来ませんでした(11等以下)。

アトラス名がつく彗星はたくさん発見されていますが、私が見た「アトラス彗星」はこれが初めてです。

2017T2_009-editPosi-40-0.75.jpg

  • 16.49UT m1=9.0, DC=5, dia=3' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)
  • 2017T2_009.jpg

また1ヶ月ぶり。夕方の空に低くなったが、明るくなったためか20cm62倍で視野に入れてすぐに見つかった。小さく集光している。コマは目が慣れると意外と大きく、拡散して拡がっている。光度は近くの8.7等星よりわずかに暗い程度。尾はわからない。

2020A2_002-editPosi-30-0.7-220.jpg

  • 2020A2_002.jpg
  • 18.83UT m1=10.7, DC=3, dia=2.5' (20.3cmシュミットカセグレン 62倍)

20cm62倍で拡散した存在がわかる。コマは大きい。集光はほとんどわからない。微星が近い。100倍でも見やすくならない。167倍で小さい集光部がある。12等以下で核は不明。移動が速く、スケッチ中にも位置が変わってしまう。